ハンドメイドで考えているペルソナって?
私はアクセサリーを作る時には、
ある程度のターゲットを絞って決めています。
このくらいの年齢、
こんな時に使いたいなど、
大まかなターゲットです。
最近ではペルソナという言葉を使う、
作家さんが増えています。
ペルソナとは仮面という意味で、
人は誰でも仮面をつけているからかもしれません。
日本でよく言われる本音と建て前。
使い分けることで生きやすくなります。
自分がされて嫌な事、
相手を傷つける言葉を、
口にしないのは当たり前。
別に嘘をつくというわけではなく、
自分の思っていることをありのまま言わない。
あまり正直に言い過ぎることで、
相手を傷つけてしまう事があるかもしれないし、
本音を飲み込むことで、
仕事がスムーズにいくこともあります。
数年前に「校閲ガール」というドラマがありました。
登場するファッションや小物が可愛くて、
夢中になって見ていた方も多いのでは?
ここに出てくる石原さとみさん演じる、
主人公えっちゃんはとても可愛いですが、
何でもかんでも口にします。
ドラマなので問題なく進んでいきますが、
実際の社会でこれをしたら、
恐らく生きづらいのではないかな?
もちろん、
この主人公のような人でも、
何の問題もなく生活できている人もいるでしょうから、
絶対とは言いませんが、
ペルソナとはそんな自分に蓋をする仮面です。
今は普通に、
ペルソナという言葉がマーケティングでも登場しています。
多分、仮面のもっと奥を設定することで、
その先にいるお客様の姿が、
想像しやすいからだと思います。
ターゲットだと年齢や性別など、
簡単なお客様像ですが、
ペルソナにするともっと深くなります。
事前にアンケートを取られている作家さんなどは、
その答えからもっと細かく分析して、
自分の手作りしたいものはどこに当てはまるのか、
考えられているのではないでしょうか。
例えば、
30代で独身女性、
ショップ店員で神奈川在住。
学生時代はダンスをしていて、
ネイルが趣味。
両親と同居で戸建て。
猫を飼っているなど、
収入やネットを見ている時間、
ひと月の購入品額まで、
大手の会社だと、
もっと詳細に調査されていると言います。
ハンドメイドなら、
そこまでの分析はしないと思いますが、
インテリア雑貨を作られている方なら、
自分が考えたペルソナに、
自分の作るもののニーズはあるのか、
考えます。
ただし、
あくまでもペルソナ設定なので、
カフェ、街中、近所、駅前などを見て、
自分の作品の年齢層や、
今のニーズと照らし合わせたり、
ドラマやファッション誌に目を通すと、
デザインも決めやすいです。
イベントや委託先なら、
自分のショップに足を止めてくれた人、
手に取ってくれた人の印象でも、
分かることがあります。
私の場合は、
・人と同じものは嫌。
・ショップ内が遊園地のようで楽しい。
・アクセサリーを1つに絞っていない。
・年齢層も幅広く見てほしい。
そんな人に向けているので、
ニーズとしては少ないのだと思います。
多ければ売り上げに反映するはずですが、
売れっ子ではないので( ̄ー ̄)・・・
委託先でも、
OLさん、主婦、年配者と、
幅広い方にお買い上げいただいているので、
あまりデザインを変えることはしませんでした。
自分でつけるのかプレゼント用かは分かりませんが、
女性の方に多く手にしていただいています。
これから始めようとしている方は、
ターゲットより、
ペルソナを決めてみるといいかもしれませんね。
行き詰っていたり、
モチベーションが下がっている時は、
ドラマの主人公を決める感覚で設定すると、
ハンドメイドが楽しくなりますよ。