つまみ細工の歴史は江戸時代からなので、
古くから親しまれてきた日本の技術になります。
簪自体は中国から来ていると言われています。
日本の簪の語源は髪さしと呼ばれ、
魔除けに使用されていたとか。
先のとがった簪には魔が宿るとされ、
それを払う事から使われていたんですね。
簪には多くの種類があり、
玉簪やくすだま簪、くし形もあります。
つまみ簪はその中の1つ。
江戸時代は色んな種類の簪が、
髪飾りの1つとして愛されていたみたいです。
ふっくらと丸みをおびたものは丸つまみ。
丸みを作らず剣のような形のままのものを剣つまみ。
この2つからつまみ簪が作られています。
日本では折り紙など折って作る、
繊細な技術が伴うものが多いですよね。
つまみ細工も作業工程はとても細かいです。
花びら簪が京都で生まれ、
そこから江戸にわたり、
江戸つまみが誕生したと言われています。
今ではつまみ細工もアクセサリーとして、
気軽につけられる時代になり、
お着物だけでなく普段の装いにもさりげなく付けられる。
昔の方が知ったら、
今のつまみ細工の楽しみ方に驚かれるかもしれませんね。